分割比例記号図

「分割比例記号図」という円グラフで表せば、一つの量だけでなく多数項目の比率を表現することも可能となってきます。このように比例という比率情報を図式化する場合に気を付けなくてはいけない点もあります。それが実際の円などの記号の大きさと読み手が認識した時の大きさにずれが生じることを意識した作図を行わなければいけないということです。円を記号として使用した場合、円の面積=π×(半径)2に対し表現しようとするデータ量Aを半径に反映させる時に、通常Aの平方根値を単位aで割った値((平方根A)/a)が使われます。この場合大きな円となるほど実際のデータ量はもっと大きい、と言った不具合が出てくるため見た目と実際のデータ量の比率が同程度となるような補正を加える必要があると言われています。実験的に適当な補正値も公表されていますが、最終的には作り手が判断するという、地図がデザインという要素も含んでいるがための結論となりそうです。