読みやすい文字使用が地図では求められる

地図の作成もいよいよ大詰めとなる、枠組み決定と具体的な主図の落とし込みや構成要素となるタイトル、凡例などの配置検討となります。ここでは読み手にとって見やすく、わかりやすいを主眼に進めていくことが求められます。情報の盛りすぎで煩雑になってもいけませんし、必要となる情報が的確に伝わらないと意味がありません。このような一連の検討の最後ともいえるものが使用する文字に関する検討と言っていいかもしれません。

一口に文字と言っても、字形に始まり、書体はどうする、大きさは、配置は、と検討すべき課題は最後になっても盛りだくさんです。最初の字形は文字の枠をかたどるもので直立体や傾斜体があり、書体(ここではアルファベットに限定)も各種あり、さらにすべて大文字とするか、大文字・小文字混合とするかの選択があります。最終的には明確で読みやすく、ほかとの混同が少ないものを基準で選択するのが一般的です。