順序尺度と点記号

順序尺度を表現する場合、点記号は形に加え、大きさや濃淡が見て取れるものでなければなりません。とにかく序列の表現が最大目的ですから、典型的な表現方法は、大きさの異なる円を用いることです。ただ定性的な順序データもあるため、その場合は点記号の形の変容によって表現することもできます。

 次に比率尺度を表現する点記号を考えることにします。定量データを扱うわけですから、やはり大きさで表現するのが無難でしょう。表現方法は次元で分けることもでき、長さや個数といった1次元、面積という2次元、体積という3次元の3つが考えられます。比率尺度の肝でもあるのが絶対値ですが、絶対値を表現するために、何次元の表現方法が適切であるかを決定します。値の幅が大きければ3次元を使う他なく、幅が小さければ1次元でも間に合います。いずれにしても、比率尺度なのですから、1単位の記号の大きさを決める必要があります。