標高を知るにはジオイド・モデルが便利

GNSS測量の基本は、既知点と測量点に設置したGNSS受信機から得られたデータに基づいてその測量点の位置を求めるものです。この場合地球を回転楕円体とし、また平均海面を地上にまで仮想的に広げたジオイドと言われる等重力となるポイントを結んだ面との相対値(ジオイド高)で高さを求めることができるとされています。ジオイド面は仮想的に考えられて面であり、実際は測定したいポイントの重力測定やGNSSで求められるデータと水準測量で得られた数値から算出する方法で行われます。実務的には国土地理院から出されているジオイド・モデルと呼ばれる各地の2km単位の数値を利用して容易に求めたいとするポイントのジオイド高を知ることが可能とされています。このようにして得られたGNSSでの高さからジオイド高を引けば、任意の場所の標高も求めることができる可能となります。